コード式は紐操作による昇降で、引っ張った分だけ上がるという単純なもので、素早く上げることには適しています。ただし生地の重量が重ければ、引く力も多く必要になります。ドラム式はチェーンを引くことで、レール内の巻取ドラムを回転させて、紐を巻き取りながら引き揚げるので、重量の影響は受けますが、コード式に比べ軽く引き上げることができます。
降ろす時はコード式の場合、“ドサッ”と落ちないように紐を送りながら下げる必要がありますが、ドラム式はスピードコントローラーが付いているので、ストッパーを解除するだけで自然にゆっくりと降りていきます。
コード式は小窓に適していて、適応製品幅が約240㎝までのケースが多く、それ以上から約400㎝まではドラム式になります。最近は小窓でも“紐抜け”“止まらない(ストッパー不良)”などのトラブルが少ないドラム式が多くなってきました。価格は一般的にドラム式の方が少し高くなります。
ツインシェードの操作に関しては、紐が多い(紐だらけ?)コード式よりも、シンプルなドラム式の方が良いでしょう。“ワンチェーン”と呼ばれる、チェーン一本で前後の幕の昇降ができる、スッキリとしたツイン・ドラム式がお薦めです。