ツインシェードは一本のレールで前後二枚の幕を昇降させるものです。シングルシェードと比べ、『価格が少し安い』『省スペース』『取付けが一台分』といったメリットがあります。ただしデメリットもあります。
よく生じるデメリットとしては、ツインシェード・正面付け(イラスト左)・前幕(室内側)がドレープのケースで、問題になるのはシングルシェードと比べ、前幕と壁のスキ間が大きくなってしまうことです。
レールメカの種類により差はありますが、写真左のように概ね5.5~7㎝の隙間ができます。ヒダのあるカーテンだと目立ちませんが、フラットなシェードの場合、特に遮光の生地だとサイドのスキ間からのからの光漏れが気になることがあります。天井付け(イラスト右)にして木枠の内側に収めればいいのですが、こんどはタタミ代分の採光面積が失われるという別のデメリットが生じます。
正面付けの場合は、右図のように窓枠よりも10~15㎝上方に取付ければ採光面積を確保できるので、このデメリットは回避できます。
スキ間の問題を少しでも緩和するには、レースを前幕にして遮光の生地を壁面に近い後幕にする。右図のように、シングルシェード二台に分ける(■シェードのお薦め設置パターン■参照)等の対応が必要になります。
また、ツインシェードの場合はシングルシェードと比べ、昇降コードが二系統で煩雑になるため、洗濯等のための生地の付け外しがしにくくなります。難しくはありませんが、かなり手間がかかります。前幕はまだいいのですが、後幕用のマジックテープがレールの裏面についているタイプは、手を入れるスペースが狭くなるので、簡単なはずの生地の貼り付け作業もやりにくくなります。付け外しの作業をする時は、少し気合いを入れる必要があるかもしれません。