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シェードのお薦め設置パターン TEXT 清水 正哉

カーテンをドレープとレースの二重に掛けるように、シェードも二重にすることが一般的です。ただその時に、『どちらもシェードにしなければならない』という事はありません。シェードのスッキリとした感じが好きであれば、もちろんそのようにすればいいですし、機能性や使い勝手・コストなども考慮すれば、また違う形・組合せになってくることが考えられます。ここでは、“シェードを含めた場合の当社お薦めの設置パターン”をいくつかご紹介します。

左の写真はドレープ・レース共にシェードの施工例です。【ツインorシングル?】の項で触れたパターンで、ツインシェードにしたときのサイドの隙間を少なくするために、このケースではシングルシェード二台に分けて対応しています。ドレープのシェードを正面付けに、レースのシェードは天付けにと分けることで隙間が減少し、付け外しもしやすくなっています。



次にレースだけをカーテンにしたケースです。

“レースは汚れやすい、なおかつ目立つ、それにより洗濯頻度が高くなる”=シェードは付外しが面倒。

“ヒダがあるほうがプライバシーを守りやすい
シェードの方が高くなることが多い”

といった理由で、レースをカーテンにしています。

設置パターンは右上写真の、ドレープ・シェードの奥にレース・カーテン、その逆(写真右下)の二例です。レースを奥に設置すると、シェードのスッキリ感をある程度維持できます。レースを手前に設置するとややソフト・エレガントなイメージになります。この場合、夜間にシェードを閉めたとき、レースは開けていても閉めていてもいいので、TPOに合せた演出ができます。

写真下はマンションの大きな窓の施工例です。お薦めパターンは以下の二つです。
マンションの場合カーテンボックスが付いていることが多く、必然的に取付位置が限定されてきます。レースをカーテンにしたときは、ドレープの手前(写真左下)にした方が収まりが良いことが多く、レースをシェードにした場合は、ドレープを手前(写真右下)にすることが多くなります(普通に考えるとそうなりますが)。いずれもカーテンが手前・シェードが奥という配置です。

マンションでカーテンボックスに付ける場合、この逆の配置だと、奥(ガラス寄り)のカーテンの奥行分が約7~10㎝は必要なので、その手前に一枚布のシェードを配するようになり、壁面からの距離が空きすぎて宙ぶらりんな、落ち着きのないイメージになりシックリきません。側面が壁になっていてスキ間が見えない。などの条件がないと、なかなか難しい配置だと思います。それでもシェードが手前・カーテンが奥がよい。という場合は、カーテンボックスにはシェードだけを付け、ボックスよりもさらに奥(ガラス寄り)にある窓枠の内側にカーテンを付けるという手もあります。スペースがあれば。

 

シェードと壁面の隙間をポイントにした例が多くなりましたが、カーテンと違ってシェードはフラットな一枚布なので、ヒダのあるカーテンでは気にならなかったサイドの隙間が目立ってきます。また、レースの場合、洗濯を無視できないことが多いので、シェードにしたときの付け外し手間も考慮しなければなりません。概ね問題になるのはその二点で、それさえ気にしなければ、配置・組合せなどは自由に選択していいと思います。

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