レギュラーカーテンの部類ですが、巾継ぎによるアレンジなどで多様な演出ができます。上は2種類、下は3種類ドレープを巾継ぎ部分で組み合わせたものです。一般的な同じ生地で統一されたカーテンに比べ、複数の柄を楽しめること、オーダーカーテンならではのオリジナリティの訴求ができること、全面花柄よりもちょっと控えめにできる?ことなどがメリットです。
価格的には特に割高にはなりませんので、満足度もより高くなります。ただし、生地の選定には注意が必要です。ポリエステル全盛のカーテン地でも、種類の違う生地は収縮率が違うので、巾継ぎ部分に“ツレ”がでることがあります。なるべく生地質の近いものを選びましょう。
また、柄が変わるところの継ぎ目がハッキリとわかるようになるので、継ぎの位置を目立たないところに設定するよう配慮すると、より美しく見えます。
右の二例は“サッシュ”と呼ばれるカフェカーテンの派生形で、ヒダと裾部分だけ違う布を使っています。カフェカーテンはポールを通すことでヒダが形成されるので、通していない時は平らな布になっています。その状態で見れば写真のものも“ボーダー付サッシュ”と呼ぶことができます。中央のリボンは単純な紐なので、結び方次第でアレンジも可能です。
カーテンにお気軽ワンポイント
カーテンではありませんが布を使った一例として、左の“ダクトカバーカバー”があります。
マンションでよく見かけるエアコンの冷媒管カバーですが、“意外とゴツイ”ものです。大概カーテンの横に付いているので、余計にそのゴツさが気になります。で、さらにカバーを作りました。ボイル(レース)に簡単な縫製を加えただけですが、隣にあるカーテンの引き立て役になり、よりソフトな雰囲気が作れます。
冷媒管剥き出しの場合は、帯状に細く切った布を包帯のように巻きつけたり、スカーフなどで覆ったりと、かえって簡単に処理ができます。